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オーストリアのスキー技術について(1)

オーストリアスキー
03 /03 2011
「オーストリアのスキー技術」と聞いて、皆さんはどのようなものを想像しますか?

強い外向傾で横ずらし、
斜滑降や横滑りの練習・・・
と言ったところでしょうか。

確かにそれは間違いではありませんが、それが全てでもありません。

最近日本では、残念ながらオーストリアの技術がクローズアップされることが少なくなってきました。
十数年前から、細長いまっすぐなスキー板に変わって、強いサイドカーブで幅広いスキー板(カービングスキー)が主流になってきたわけですが、
それによってオーストリアのスキー技術・指導法は大幅に変化するという事はなく、新しいものを求める日本のスキー界は、オーストリアスキーに注目する機会がなくなってきたというのも、クローズアップアップされなくなった理由の一つではないかと私は思います。

私は10年前にアンベルターというオーストリアのスキー教師の資格を取得しました。
この資格はオーストリアでスキー教師として働く際に、必ず必要な資格です。

国家検定スキー教師に比べれば、とても簡単な資格ですが、
アンベルターの養成コース・試験には、とても大切なことが詰まっており、日本のスキー教師の資格に比べると、スキー教師として、より多くのことを勉強することが出来ます。

そこで勉強したことと、国家検定スキー教師の資格を持つ長谷健一郎から今現在も学んでいることを総合して考えると、
オーストリアのスキー技術・指導法は、何年たってもほぼ変化はありません。
カービングスキーが主流になったことで、上級者向けにカービングターンの指導法も追加されましたが、初心者~中級者の指導、上級者でも基本の技術には変化はありません。
それだけ確立されたスキー技術・指導法なのだと思います。

カービングスキーになったからといって、誰もが初めからがカービングターンをするのではなく、
その前には必ず、全てのシュチュエーションを滑る際に共通するベーシックなスキー操作を身につける事が大切です。

その為には、自然な外向傾で、スキーが雪からの抵抗を受けて、ズレを伴いながら丸いシュプールを描くという、基本操作が大切になります。

このベーシックなスキー操作を、オーストリアのスキー教師はとても大事にしていると感じました。

しかしその技術も、言葉の壁を越えて日本に伝わる際に、正確に伝わらなければ意味がありません。
どんなに語学力に長けていても、動きの内容を理解していない人が訳すと、全く違う動きとして伝わってしまいます。

オーストリアで勉強した私達には、そのオーストリアの技術を深く理解し、より正確に伝える義務があります。

これからも、日本のスキーヤーの皆さんに、正しいオーストリアのスキー技術を伝えていかなければいけないと、強く実感した、「日本のスキー100周年」でした。
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Fumi Hase

職業:スキー教師
スクール名:GENIESS NATUR